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自分の名前を絵にしよう

    <材料:和紙・墨汁・書道の太筆・水彩絵の具・クレヨン>

    この課題は、低学年より高学年向きです。誰もが持っている自分の名前を使って作品を作ります。なぜなら、小さい頃は自由に大人や友達からの評価など気にしないで自由に絵を描いていた子も、4年生くらいになると、それらのことが気になってきます。また、写実的に描くのが上手だと思ってしまいがちで、絵を描くことに対して苦手意識が出てくるからです。ねらいは、技術的に上手でも魅力のない絵、下手でも心惹かれる絵があることを知ってもらい、絵は楽しんで描いていいのだと言うことを思い出してもらうこと。また、抽象画へも興味を持ってもらうことです。

    まず、お習字の時のように硯と墨液と書道用の筆を用意します。そして、自分の名前を書くことを知らせ、でも、今日は読めないくらい下手くそに書くのがいいと話します。4枚紙を渡しそれぞれに、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字と4枚描きます。(今までは、書くでしたが、ここからは描くになります。)

    子ども達は戸惑いながらも、結構思い切っていい線を描いていました。「僕、下手くそなの得意だよ!」笑顔で言ってくれるこの眼はキラキラしていました。

    さて、4枚描けたら、その中で自分が一番気に入ったものを1枚選びます。それに、着色をします。自分の名前はご両親やおじいちゃんおばあちゃんが願いを込めてつけてくれた大切な名前です。自分ってどんな色?どんなイメージ?大切な自分の名前を絵具やクレヨンなどを使って飾ります。

    出来上がった作品、だれの作品かわかるでしょうか?今日は読めないのがいいのでしたよね!

    学校の授業では、時間的に1枚ぐらいがちょうどいいのですが、時間が許せば是非4枚とも色を付けてみてもいいでしょう。私の経験ではこの課題の後は確実に、子ども達の絵が変わったように思います。なので4年生で必ず取り組みました。

    ただ、注意したいのはじゃあ何でもいい、めちゃくちゃ、乱暴に書きなぐっていいのか?ということです。自分の名前です、やはりそこは大切にして欲しいと話します。

    また、8月には大人の方の参加もありましたが、絵が苦手と思っている大人の方にも是非経験していただきたい課題です。

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